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海外特許情報 : ”Brexit”が欧州特許・意匠・商標へ 及ぼす影響について
投稿者 : admin 投稿日時: 2016-07-15 15:53:17 (589 ヒット)

“Brexit”が欧州特許・意匠・商標へ及ぼす影響について、直ちには気にしなくてよい

 2016年6月23日に実施された英国のEU残留か離脱かを問う国民投票の結果が、「EU離脱」に決まったことが判明した24日以降、EPO(欧州特許庁)や欧州代理人等から次々とメッセージが発せられました[1]-[7]。それらは総じて、慌てず冷静に状況を見極めることを薦めるという内容でした。その理由をまとめると、概ね以下の通りです。

(1) 特許
 欧州特許条約(EPC)はEUの枠組とは直接関係しないため、英国のEU離脱の影響を直ちに受けるものではない。

(2) 意匠・商標
 意匠・商標は、英国のEU離脱の影響は受けるものの、少なくとも2年程度を要する離脱交渉の過程で、英国内における権利の扱いについても議論されることになるであろうから、今は単にその議論を注視していけばよい。

(3) 欧州単一特許・統一特許裁判所
 欧州単一特許は英国がいつ離脱するかにもよるが、仮に離脱した後でも発効は可能。ただし導入時期がさらに遅れる可能性はある。
 統一特許裁判所はロンドンにも設置される予定となっていたが、協定が改正されれば変更になるかもしれないし、変更されないかもしれないし、それは協定次第。

[1] EPO, “UK Referendum ? Statement of President Battistelli”, 2016年6月24日
[2] EPO, “Conference reveals strong support for Unitary Patent package”, 2016年7月8日
[3] Marks & Clerk, “UK referendum on EU membership”, 2016年6月24日
[4] Mewburn Ellis, “英国、今回の選挙により欧州連合からの離脱の影響 ― ミューバン エリス の知的財産権のサービスはなにも変わらず継続いたします。”, 2016年6月29日
[5] Venner Shipley, “Business as usual following the EU referendum vote in the UK”, 2016年6月24日
[6] Hoffmann Eitle, “Update: Impact of Brexit on IP in Europe”, 2016年6月29日
[7] V.O., “What impact does the Brexit have on EU trademarks and the unitary patent?”, 2016年6月24日


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